ニューヨーク(留学・インターンシップ・就職)

海外に行きたい理由が「ただ行きたい」ってダメ?

皆さんが海外に行きたい理由は何ですか?
英語の上達?それとも大学進学でしょうか。

私の理由は、海外ドラマの「Sex and the city」のようにニューヨークで生活したい!でした。

え、大丈夫?って思うような理由ですね。

ただ「アメリカで生活をする」ことを目標に渡米を目指した私は、
日本での準備の末、ニューヨークのインターンポジションを自力で獲得、最終的には現地就職まで果たしました。
まさに夢見た通りの渡米を果たし、ニューヨークライフも満喫、現在は日本で外資系企業でワーキングマザーをしています。

ではそんな私は、事前に何を考え、何を準備したのか。

今回の記事では、どうすれば自分の願い通りの海外生活を叶えることができるのか、また移住に必要な心構えや、秘訣をお伝えしていきます。
社会人で渡米を果たした私だから言える、20、30歳代の方への注意点もお伝えします。

海外留学や移住について、悩みすぎて疲れてしまったという方、
ぜひ読んでみてください。

ただ「アメリカで生活をしたい」って甘い??

「アメリカで生活をしたい」というと、ただの生ぬるい憧れに聞こえませんか?

こんな理由で周りを説得しようとしてもきっと無理。
そう考えて、建前の聞こえのいい理由を作る人も多いのでは?
でもそのせいで、自分が本当にしたいことを見失ってしまう人が多いと私は思っています。

語学や海外に興味を持つのは、きっと単なる「憧れ」から始まることがほとんど。

「憧れ」が理由であることの問題点は、現実的に物事を考えられていないような、
冷静さを欠いた印象を与えるところにあります。

でも私は、自分の「アメリカで生活をしたい」という理由に自信を持っていました。
というより、どんなに頭をひねっても、それ以外の理由が見つけられなかった。
それならこれが理由でもいいのではないか。

一方で、ニューヨークで生活ができるなら、他の条件は二の次でいいと思っていました。
どんな我慢も貧乏な生活でも我慢できる自信がありましたし、渡米のための節約も全く苦ではありませんでした。

海外移住や留学の理由で重要なのは、
あなたの理由に、あなたがはっきりと自信を持っているかどうかなのです。

周囲が心配するのは、将来お金に困って欲しくないから

周りがあなたの海外行きを心配するのは、海外に行くこと自体への心配はもちろん、
あなたが海外留学や移住の夢を果たした「その後」についての心配が多いもの。

経済的に困らないか、仕事は見つかるか。
この留学や移住の決断が、将来のあなたを不幸にしないか。
そんな心配をしています。

一方本人のあなたは、海外移住や留学を実現させること自体が大きな目標すぎて、なかなかその後のことまでは考えられません。
まして学生だったりしたら、留学後の人生なんて、
何を考えればいいのかすら、わからなくて当然です。

でも留学や移住について考えて、悩み続けているあなたには、しっかり頭に入れていて欲しいのです。
その「夢」の後も人生が続くことを。

あなたが十代で、留学をしようとしているなら、「その後」を考えるのは難しいかもしれない。でも、留学をして無事に卒業できたら、そうじゃない人生と比べて、どんな選択肢があるか考えてみてください。
具体的に想像できないなら、留学を終えた人たちが、どんな人生を送っているかSNSで調べてください。きっとリアルな未来を想像できます。(これはモチベーションにもつながるので本当におすすめ。)

あなたが20歳を超えていて、留学や海外移住をしようとしているなら、「その後」を考えるのは簡単なはず。
うまくいかずに帰ってくることになったらどうするか。はたまた無事卒業したり、一定の海外生活を楽しんだ後、どうやって生きていくのか、何ができるのか。

よく留学や移住について、「やってみないとわからない」という話を聞きます。
これ、事実でしょうか?

例えば留学だと、卒業するか途中で帰ってくるか、想定できるシナリオはほぼこの二つ。(ちなみにこの二つ、必ずしも「成功」と「失敗」ではありません。)

やってみないとわからない、というのはどんな結果になるかはわからない、ということ。
でもどんな結果になり得るかは、ある程度予測できるもの。
そして予測できる結果に対して、対策を考えておくことはできるのです。

一方で、想定外のことが起こった時、それはその時に対応するしかない。

海外に渡るには、準備勇気が必要です。
でも逆に言えば、これさえしておけば、不安はほとんど解消できるのです。

努力した結果、うまくいかないのは問題ではありません。
その時にどう対処できるか。
失敗を恐れるだけでは不安は解消できません。

唯一の解消方法は、対策を考えておくこと、なのです。

休職をさせて頂けないでしょうか。

私がニューヨークへのインターンを決意したのは27歳のとき。

21歳で訪れた2回目のニューヨークで、「何としてでもここに住む」と決意してから、
6年が経っていました。

その間、母の癌発覚、抗がん剤治療もあったりで、渡米すべきか自問自答を繰り返す日々でした。
27歳の誕生日を迎え、30歳という年齢が現実的となってきた頃、もう後が無い年齢になっていることに焦りました。
そしてやっと、「渡米に挑戦しない自分」と「挑戦した自分」の10年後について本気で考えることに。(詳しくはこちら

今、挑戦しなければいけない。
挑戦せず、残りの人生を後悔し続ける自分を想像した時、寒気が走りました。

決断に至ったのは27歳ではあるものの、21歳で移住を夢見た日からニューヨークに住む手段を探し続けていたため、答えはほぼ出ていました。

それはアメリカのJ-1ビザによるインターンシップ制度。

J-1ビザインターンシップ

かな〜り簡単にいうと、アメリカ版ワーホリ。
ただしアメリカの国務省が管轄していて、ビザ(J-1とはビザの名称)にひもづく制度の為、誰でも簡単に取得できるものではない。

インターンする本人インターン企業の他に、スポンサー企業という存在が必要。
本人と企業に雇用関係はなく、スポンサー企業が間に入ることになる。
期間は12ヶ月と18ヶ月がある。
(大卒で一年未満の就業経験の場合は12ヶ月のみ)

この制度の期間は12ヶ月か18ヶ月。
少しでも長くニューヨーク生活をしたかった私は、迷わず18ヶ月を目指すことに。

さて、ここで悩むのが仕事。
辞める…?
そこで私は考えました。ニューヨークから帰ってきた、「その後」について。

はっきりいって、それまで7年弱携わった「経理」という仕事に、
私は何の興味も向上心もありませんでした。
だからインターンシップをキャリアアップの手段などと微塵も考えていませんでした。
「終わればまた地元に帰ってきて、細々と暮らそう。そのためにもこのインターンシップの間は、貯金好きなだけ使って、やりたいこと全部やろう!」それくらい割り切っていました。
でも一方で、帰ってきて就職活動するのは、考えただけでもゾッとしました。
それに会社を辞めて突如アメリカに渡米するような人間を雇いたい思う会社が、都心ならまだしも、地方にあるとは思えませんでした。

その上、当時在籍していた地元企業は居心地も良く、辞めるといえば、両親を不安にさせるのは想像に難くなく…。

そんな私の頭に浮かんだのは「休職」の二文字。

今までその会社で、休職なんて申し出た人がいないことは百も承知でした。
でも休職を申し出て、断られたら辞めるだけのこと。
デメリットは一つもないと考え、当時の部長に相談することに…

長くなったので、次回に続きます。

あなたは、海外移住や留学の「その後」のこと、考えていますか?